西洋医学との違い
漢方治療には検査は必要ですか?
西洋医学ではまず色々な症状から必要な検査をして診断、そして治療という順序であるのに対して、漢方では前述したようなことから検査はしなくて処方名が決まります

漢方では考え方のところで述べましたように診断名はなくても、漢方薬が帰納的に結論づけられます。漢方薬を決める上で一番大切なことは病気の人が虚証か、実証かそれとも中間証なのかということです。


癌の様な悪性の病気でも漢方の対象となりますか?

漢方の場合ではその病気が良性のものであることが確認されなければなりません。その検査は西洋医学的検索が当然必要となります。そういう意味からいきますと、漢方治療の限界が当然あるわけで、なんでも漢方で治るというのでは決してありません。


漢方では解熱薬を使いますか?

風邪やインフルエンザのような急性の病気で問題になってきます。
西洋医学では高熱がでたとき、しばしば解熱剤が使用されますが漢方では患者さんの脈の強、弱と発汗の有無にによって、すなわちその人の虚実によって使う漢方薬が決まってくるのです。汗のでていない人には麻黄湯とか葛根湯を内服してもらいます。そうして更に熱を上昇させるのです。熱を上げて病原菌の増殖をおさえるのです。ですから解熱剤をのんでときどきショックを起こす人が西洋医学ではありますが、漢方ではありません。汗のでている人(虚証の人)には桂枝湯、香蘇散、参蘇飲といった作用の弱いものを使用します。


慢性病にはどのように対処しますか?

病気の経過が長くて苦しんでいる人は、その人の腹に色々な変化が現れます。そのため必ず腹診をして虚実をよくみて、漢方薬を内服します。
暑がりの人にはその熱を冷ますような生薬(石膏・黄連)を含んだ漢方薬を、冷えのある人には温める生薬(附子・乾姜)で構成された漢方薬を内服してもらいます。それに気、血、水の流れはどの様になっているかまた、肝、心、脾、肺、腎がどのようにこれにかかわっているかなどを見ます。


救急治療薬としての漢方薬が有るということが大きな相違点です

病人を診るとき、気・血・水はどのようになっているか?この中でも血はどのようなのか?血管から逸脱してはいないか?もしそうであれば(オケツがあるといいます)これを漢方独特の方法で除去できるか?
漢方薬のなかにあるクオケツヤクをつかいます。骨折、打撲、捻挫などのときに、血管外に血がでます。この時は痛み、腫れ、運動障害など体の正常な働きを奪います。クオケツヤクは役に立たなくなった血をとりのぞいて、痛み、腫れ、運動障害を取り除いて体を正常な状態にしてくれます。


漢方ならではといえる治療法はありますか?

異病同治と同病異治といった概念があります。A)下痢をしている人が咽がかわいていて、水分を取る割には、尿のでが悪い―五苓散がこの人にはよくききました。
B)別の人で、頭痛を訴えています。この人は口渇があってよく水分を飲みます
がその割りに尿のでは良くありません―五苓散がよくききました。
上の二人は下痢と頭痛といった全く異なる症状を持っていますが、五苓散というおなじ漢方薬がよくききました。これが異病同治です。
下痢をしている婦人は口渇がありまた乏尿もあります。―五苓散がよくききました。
下痢をしている男性は手足がよく冷え、胃腸が弱い。―人参湯がよくききました。 このように同じ下痢という症状に別々の漢方が効きました。これが同病異治です。



漢方の考え方で言っている事も参考にして下さい

分かりやすく説明しているツムラのホームページをみてください。

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