漢方治療で気をつけることは何ですか


1)虚実
健康な人を丸い球としてみます。病気の人は形がいびつになっています。不足しているか(虚証)-このときはたりないものを補います。例をあげると、気虚(元気不足、食欲がない、顔色が悪い、言葉に力がないなどの症状)。腎虚(冷え、精力減退、腰痛、視力低下、脱毛、耳鳴り)などです。
余分なものがくっついて過剰になっているときはこれを取り除きます。ー実証といいます。


2)気・血・水はどのようになっているか?過剰であればとりのぞく。気の流れに異常があるがどうかー気の円滑な流れが妨げられると気の滞りー気滞が人の感情を支配している肝でおこれば、これが怒りの感情です。その他の気滞の症状としてはその部位に脹満や鈍痛などがある。


3)水
水は口から胃に入って脾と肺の働きによって全身に分布され、腎精の働きによって代謝がおこなわれる。肺、脾、腎の機能がおかしくなって、異常な水分が停滞すると水毒といわれる。これは夏ばてを思い浮かべるとよくわかります。夏には体がだるくなると同時に喉が渇き冷たい水を大量に飲む。胃腸をこわして下痢をする。ここまでくると、脾と肺がやられているのです。人の必要とするエネルギーは肺で合成されているので、両方を元気にする補中益気湯をあたえると改善します。−これを夏場用に改良したのが清暑益気湯です。
その他の水滞の症状としては、動悸、咳、喘息、めまい、頭痛、関節痛、むくみ、蓄膿、痰など。


4)肝、心、脾、肺、腎(五臓)、七情(喜、怒、憂、思、悲、恐、驚)、不内外因(飲食不適、過労、房事過度、外傷)
以上の4項目がどのように絡みあっているかを検討して処方すべき漢方薬を決定します。


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