漢方の考え方


高山宏世「漢方の基礎」1994から

腎 肺 肝の働き 心と脾胃の働き 腎 腎

漢方では表と裏、寒と熱、陰と陽、虚と実、気、血、水について総合的に診断されます。    
診断方法として、望、聞、問、切という漢方独特の診断法をとります。
望(ぼう)というのは、外面をみてやせているとか、肥っているとか、或いは華奢タイプであるかがっちりタイプであるかまた顔色があかいとか青白いとか眼の下にクマがあるとか、しみが顔一面に見られるといったように外面から伺うことの出来ることをいいます。

聞(ぶん)というのは、たとえば咳をするときに、ゼロゼロが混じった咳の出る人とコンコンといかにも乾いた咳をする人の場合があります。この違いを耳から聞いてしるから聞というのです。

問(もん)というのは、体の何処が、いつ頃から、どのようなのか、そしてそれは冷えるとひどくなるのか反対に軽くなるのか又便は毎日あるのかないのか尿は一日何回ぐらうか、夜、排尿のため起きるか起きないかなどなど患者さんに聞いてしることであります。

切(せつ)というのは、仰臥位になって、両手、両足をのばします。そして腹に力を入れない状態にしておいて漢方のやりかたで、腹診をおこなうことをいいます。
  漢方では何病でも必ず腹診をおこないます。腹診によって患者さんが虚証の人か実証の人かをしるのです。
     

以上の四項目を総合的に検討することにより結論ずけられた漢方薬がきまります。漢方ではこのような薬の決まり方を証(しょう)にしたがったといっています。

アレルギー性鼻炎を例にとってみると:
毎朝眼がさめると、くしゃみが出て、鼻水がながれるのは肺に寒があるということで、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)が良く効く。しかしこの場合、体力が中等度で胃腸が弱くない人、鳩尾(みずおち)を軽くたたくと、ぺちゃぺちゃと音がする。−漢方では水毒があるといいます。 このような人に良く効きます。

ところが体力のない、胃腸の弱い人(虚証の人といいます)には、小青竜湯は強すぎるので、苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)のように胃腸にやさしい漢方薬を使います。
また、白内障のような眼の病気でも、腹診をして漢方薬をきめて内服してもらいます。

質問コーナーにも同じような内容がありますので参考にしてください。

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